乳がん手術を受けるため、手術前日から病院に入院しました。
ママが2週間家を空けるということは、残された家族の協力が不可欠です。
家族に子供の習い事や家事などの引き継ぎをし終え、いよいよ乳癌と乳房再建手術のための入院生活に突入しました!
左胸といよいよお別れ
入院の前日の夜、湯船に浸かっていたとき、43年間付き合ってきた左胸ともお別れなんだなと思ったら、こみあげてくるものが・・・。いままで本当にありがとう・・・と。
出産以外での入院は初めてということで、とても不安&憂鬱でした。
寝ている間に終わるとはいえ、自分の体にメスを入れる恐怖と、胸が無くなる深い悲しみ。不安で押しつぶされそう・・・。
知らない人と2週間も同室で過ごすこともさらに追い打ちをかけます。
一応一番安い個室に希望を出したけれど、人気がありベッドが空いてるのか当日までわかりません。
言いようのない不安を胸にかかえながら、午前に入院をしました。
父母に付き添ってもらい、入院手続きをし、いよいよ病棟に。
ナースステーションに声をかけ、私が2週間過ごす病室に案内してもらいました。
個室を願っていたのですが、通された部屋は4人部屋。まじかぁ~とかなりがっくり。。。
しかも廊下側。
S病院は3年位前に建て替えされたのでとってもきれい。
テレビも可動式でベッドはリクライニング(当たり前か)クローゼットもついていて収納はバッチリ★
テレビと即席テーブルと金庫はキャビネットになっています。
2週間このベッドの上で過ごします。
手術以外は特になにもしないので一日ベッドの上で過ごすことになります。
2週間たっぷり休むことも寝ることもめったにありません。
入院期間はいわば「強制リセット」
頑張りすぎた自分に神様が強制的にリセットして休暇を与えたのだろうと。
入院がキッカケで人生が変わる人がいかに多いか。
会社と立ち上げたり、転職したり私の出会ってきた人は入院が人生のターニングポイントになっています。人生を振り返るいい機会なのかも。
手術と入院生活のオリエンテーションを受ける
入院当日、入院手術の関するオリエンテーションを受けました。
一緒に説明を受けたのは私と同じ日に手術を受ける乳癌患者の方々。30代前半位の独身の方と40代半ばの高校生のお子さんがいるママ。
3人分の手術が丸一日かけて行われます。先生も大変ですわー。
オリエンテーションでは手術や入院生活での注意点、スケジュールの説明を受けます。
私のスケジュールは以下の通り。
乳がん手術・入院スケジュール
入院・手術前日
入院日 | 手術前日 | |
---|---|---|
説明診察 | 入院生活についての説明。 病棟看護師より手術前後の生活についての説明。看護計画の説明。 乳腺疾患手術後のリハビリテーションの説明。 薬剤師より薬の説明。 |
必要物品の確認。 場合により入院後に主治医より手術の説明あり |
検査治療 | 場合により超音波の検査 | 場合により足の付け根より採血 |
薬点滴処置 | 身長体重を測定。 リストバンドを装着。 |
手術部位とわき毛の処理の確認 |
食事 | 常食。 | 常食。夕食まで食事可。 夕食後より水分補給開始(水・スポーツドリンク・お茶可) |
排泄・清潔 | 入浴 | 入浴 |
活動 | 病院内自由 | 病院内自由 |
手術当日
手術当日 | ||
---|---|---|
手術前 | 手術後 | |
説明診察 | 入室前の手術着に着替えトイレを済ませる。 手術室までご家族と一緒に行きます。 ご家族の方は終わるまで手術室前ロビーでお待ちください。 |
手術後、主治医より説明(家族) |
検査治療 | 指示により7:20頃センチネル検査マッピング検査 | 酸素マスク3時間後鼻から酸素吸入します。 |
薬点滴処置 | 手術中より点滴が開始します。 痛み吐き気時は薬を使用します。 血栓予防のため持続的に機械で足のマッサージを行います。 手術部位は圧迫固定しています。胸に管が入ることがあります。 |
|
食事 | 禁食。 水分は12時まで飲めます。 |
帰室後3時間後より飲水可。 |
排泄・清潔 | 朝洗面可。 歯磨きはしっかりしましょう。 |
尿の管が入っています。 トイレに行く必要はありません。 |
活動 | 翌日までベッド上で過ごします。 寝返りはできます。 手足は動かしましょう。 |
手術後1日目、2日目以降
手術後1日目 | 手術後2日目~ | |
---|---|---|
説明診察 | リンパ浮腫についての説明 | 術後2日目の状態により医師の指示により退院の日が決まっていきます。 |
検査治療 | (採血)レントゲン検査。 鼻からの酸素を外します |
|
薬点滴処置 | 日中まで点滴します。 足のマッサージの器械を外します。 内服は看護師に確認してから再開しましょう。 |
朝、胸の圧迫固定を外します。 胸の管は入ったまま退院することが多いです。 |
食事 | 朝から食事が開始します | 常食 |
排泄・清潔 | 尿の管を抜きます。 体を拭きます |
シャワー可 |
活動 | 歩きましょう。 病院内自由 |
歩きましょう。 病院内自由 リハビリ室でリハビリ開始(必要な場合) |
ちなみに乳がん手術の入院期間は、乳房温存術後の場合は3~4日、乳房切除術後は7~10日、乳房切除+再建術後12日くらいと言われています。
退院日の決め手になるのは、ドレーンの量。
私の場合30ccになって退院の許可がでました。
早く退院したい患者さんはドレーンが入った袋をぶら下げたまま退院していましたね。
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家族と友人の応援が私にパワーをくれた!
手術前日なので体はピンピンして元気!
でも手術後はいろんな管につながり、寝たきり状態になります。
手術前日は手術に対する恐怖と胸を失う悲しみですごく怖くてどうしようもなかったです。
オリエンテーション後に形成外科にて胸の手術位置を青くマーキングされました。そして手術までの胸の状態の写真撮影。いよいよ手術なんだなと実感。
手術に立ち向かう勇気が欲しくて家族に頼んで手のひらにメッセージを書いてもらいました!
これがすごく私にとっての大事なお守り♪
友人にも恐縮ながら勇気をもらいたいなぁと思い、Facebookに私の手のひらお守りと共に投稿しました
この時点では友人たちには私が乳癌であることを伏せて入院していることだけを報告。
でもガンバレって言ってもらえるだけでもパワーをもらいました!
手術前日はシャワーを浴びれます。当分浴びられそうにもないので(汗)
ご飯は普通の夕食メニュー。
手術前日の夕食後から翌日の昼まで一日1.500mlの水分をとります。かなりの量の水分です。
お茶やジャスミン茶などバリエーションを変えて水分摂取していました。
手術前日は緊張と同室の人のうめき声などで朝方4時まで寝付けません(涙)
あとベッドや枕の高さになれなかったり・・・。
寝れないのはツライものですねぇ。
いよいよ手術当日です!
まとめ
手術前日に入院をし、入院1日目は手術や入院生活についての説明を受けました。
手術前日はかなり緊張をします。
大部屋の場合、音や行動にも非常に神経を使います。私もガチガチでした。
こんな時家族や友人に励ましてもらうと心がとっても安定してきます。パワーをもらえます。
SNSで遠慮せずに「私を励ましてー」と言ってみましょう。