忘れもしない2016年の正月三が日の翌日、私は乳がんの告知を受けました。
ショック過ぎて涙も出ませんでした。
病名は非浸潤がん。
乳房内の乳管に収まっているガンで、しこりにもなっていない早期がんです。
乳癌の告知・・・「非浸潤癌 ステージ0」
前回の精密検査(組織診)の時、S先生は「たぶん、(がんは)大丈夫ですよー」とおっしゃっていて、ほぼガンではないだろうと安心しきっていた私。
先生も精密検査時では陰性だろうと思ったので、検査結果を聞く日を年明けの日に決めていました。
診察室に入って行ったときも私は「陰性」だろうと。だから「ガンではなかったですよ」という先生の声を聞きに行くための儀式とさえ感じていました。
しかし結果は「陽性」。
「残念ですがガンが見つかりました。本当に申し訳ない・・・」
私はあまりのショックに言葉が出なかった。
まさか・・・私が???
診断は「非浸潤がん。ステージ0」。
乳房内の乳管の中にとどまっているのが非浸潤がん。飛び出しているのが浸潤がん。
幸いにも私のがんはしこりにもなっておらず、要は乳管の中に癌細胞が留まっている状態。
この時点で見つかったとしても非浸潤がんだろうと考えていた私は多少がんについての知識を持ち合わせていました。
小さいのだからがんをくり抜いて取れば終わる。そのくらいの手術だったら取ってもらってスッキリさせよう!
先生にも
「この状態でも見つけていただいたでよかったです」とキレイごとじゃなく素直にそう言えました。
でも私はまさかこの後に乳房全摘を言い渡されるとは思わなかった。
くり抜いて摘出すれば終わるだろうと思っていたから・・・。
がん告知時点で判明したこと
- 触診初見 しこり・・触れない
- マンモグラフィ所見 しこり・・なし スピキュラ・・なし 石灰化・・あり-悪性の疑い
- 超音波所見・・しこり・・・ない
- 針生検所見・・悪性
癌告知後、ガンと戦う準備をしよう!
告知を受けてから採血や尿検査がありました。
検査を受けながらこれは悪い夢なんじゃないかとつねってみたけどやっぱり痛かった。
これは現実なんだ。私はがんになってしまった。
私は何か悪いことをしたのかな?人を傷つけてしまったのか?と。
陰性の告知を受けたらスッキリした気持ちで買い物をしようと思っていたのに、あまりの脱力感で買う気が失せてしまいました。
でもどうしても欲しいトレーニングウェアがあったのでスポーツ用品店に立ち寄り、トレーニングウェア一式を購入しました。
でもこんな日に選ぶウエアだからかグレー一色のウェアを選んでしまいました。(あまり着てない)
家に帰って着てみたらかなり地味なもの選んでしまっなーと後悔。
嫌なことがあったときの買い物は判断を曇らせるものなんだね。
今から思うと、告知からMRIまでの一ヶ月の期間がものすごく不安でした。
胸の切除範囲がわからないし、今後の治療方針が決まっていない。
仕事中普段でも頭の中を巡っているのが癌のことばかり。
何も楽しくないし、一日に一度は涙が出てくる。
ほっとけば死んでしまう癌に罹ってしまったんだと自分を責めてばかりの日々を送っていました。
でも落ち込んでばかりはいられないので、癌と戦うためにネットや本などで癌についての知識を必死で集めました。
乳がんの場合、自分で治療法を選択できることもあるので、病院の言うとおりではなく、自分が納得できる治療を受けるためには知識を持つことが必要だと思ったから。
乳房再建によって胸が新たに作れることもこの時期に知ったことです。
今では自分で決めた治療法に後悔はしていません。
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MRI検査はがん告知から1か月後
今後の診察方針はまずは手術をし腫瘍を摘出。それからホルモン療法か放射線治療となりました。
幸いなのが抗がん剤治療がないということ。
ガンには「性格」があり、私の癌は抗がん剤が効かないタイプのがんでした。これは不幸中の幸い。
やっぱり脱毛や吐き気を伴う治療に強い抵抗感があります。
そして癌の広がりを調べるために、告知から1か月後MRI検査を受けることになりました。
MRIの検査結果によってどのくらい乳房を切除するのかが確定するとのこと。
それは部分的か全摘か・・・と。
先生の口から「全摘」というワードが出たとき、「ステージ0なのに全摘なんてこともあるの??」と耳を疑ってしまいました。
癌を早く見つけてもらったのに、全摘なんて絶対にイヤだって。
全摘なんてしたら乳がん検診受けた意味はあるのかなって。
1ヶ月後のMRIで乳房の切除範囲が判明します。
がん告知からMRIまでの空白期間が、最もツライ時期でした。ベクトルが定まらないうちはとても不安でしかたなかったです。
まとめ
癌告知を受けたら、MRI検査でがんの広がりや数、位置を見極め、乳房の切除範囲が決定します。
癌を告知されたときはかなり動揺しました。
でもパニック状態のままでは状況を乗り越えられないので本やネットなどで癌に関する知識をつけました。
知識があることによって予測も立てられ、自分にとってのベストな治療法が見つかります。
癌告知を受けたら、まずは情報収集をすることをおすすめします。